「かぐや様」のアニメをアマプラで4周した男
べつです.記事タイトルは僕のことです.
今週ハマって,そのほかのことに何も手がつけられなくなったので話します.
それは「かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜」という作品のアニメです.
まあめちゃくちゃ話題になったのはちょうど1年前の第1期で,橋本環奈が主演で実写映画化もしてて,今は2期をやってるみたいです.
かなり時代に乗り遅れました.
正直,深夜アニメは最近は本当に見ていません.
最後に真面目に見たのは「進撃の巨人」の第1期ですね,
今調べたら2013年でした.そんな前だっけ.
昔は結構見てました.昔と言っても小学生時代.
記憶に残ってるのは電気系必修である「レールガン」とか.
あと「バカテス」とか「まどかマギカ」とか「シュタゲ」とからへん.「とらどら」とかも見ましたね.ほかにも雑多なものを.
中学生くらいから見なくなった.
でもアニメ自体が嫌いになったわけではなくて,むしろ実写作品より好きです.
見た映画はほぼアニメですね.
「君の名は」は累計10回くらい見てますけど,ここで語るのはやめます.
米津玄師が主題歌やってた「打ち上げ花火」のやつも思い出に残ってますね.内容がクソすぎて.
閑話休題.
なぜ僕が深夜アニメというか,テレビでやるアニメを見なくなったかというと.
まあ全部一緒くたに,深夜アニメ,で括ってしまうのも間違ってるのですが.
簡単にいうと
「人気声優が演じるテンプレな格好,性格のキャラが織りなすテンプレな話」
に楽しみを見出せなくなったというか.
結局感情移入ができないんですよね,
登場人物が何を考えてるのか全くわからない.
話もほとんど一緒だし「だから何?」ってなってしまう.
「なろう系」とか「転生もの」とかも,始めに思いついて作品として完成させた人はすごいとおもうんですけど,コモディティ化されてしまうとなんだかなあ,という.
2次元の女の子キャラとか,絵を見て可愛いとは思うんですけど,
感情移入ができない...
特に「ツンデレキャラ」「妹キャラ」「姉キャラ」「無口キャラ」「幼なじみキャラ」らへんってもはやイデアであって,特定のキャラである必然性すらないなあという.10年以上何も変わってないですからね.
まあ多分,要するに,そのものが悪いというより,飽きてしまったんですね.
閑話休題.
こんな僕がなぜ「かぐや様」にはハマることができたか.
僕は考えました.なぜ自分はこの作品が面白いと感じることができたのか.
そしていくつかの結論にたどり着きました.
話がテンプレじゃない
正直「恋愛頭脳戦」というフレーズを見たとき(多分1年前くらい)
見た瞬間興味沸いたし,もし想像通りなら結構面白いだろうな,はまれるだろうなと思っていました.
理由は単純で,まあ,「恋愛」「頭脳戦」そういう話が好きだからです.
ただ「頭脳戦」のハードルって自分の中で結構高いんですよ.
「デスノート」って,頭脳戦っていうジャンルの中で一番有名な漫画だと思うんですけど.
あの漫画がなんであんなに面白いかというと,ほとんど矛盾がないんですね.
時系列とか,登場人物の感情とか,デスノートのルールとか.
そういうの全部含めて,ほとんど矛盾がない.
あったとしても,よく読み込んでないと気づかない.
推理小説と同じレベルで作り込まれてないと,頭脳戦を名乗ることに関して納得いかないんですよね.
ただこの話ってただの「頭脳戦」じゃなくて「恋愛頭脳戦」なわけですよ.
恋愛について語れるほど経験はないんですが,
あくまで「恋愛もの」について語るとすると.
首尾一貫性を楽しむ頭脳戦と逆で,矛盾が楽しいものじゃないですか.
意思と行動の矛盾,
ある時はAだと思っていたけど,直接的根拠とも言えないことでBだと考えを改めてしまう,論理的矛盾.
だから「恋愛頭脳戦」っていうワード自体矛盾していて,
それがお互いのハードルを下げた結果,自分にウケたんじゃないかなと思うわけです.
キャラがテンプレじゃない
このアニメを見てて,ほかのアニメと違うなと思うところは.
普通,アニメを見てると
「このキャラはあのアニメのあのキャラに似てるな」
って思うことがむちゃくちゃあるわけです.
それは,そもそも作り手が寄せてるっていうのもあるかもですが.
ただこのアニメを見てると↑よりも
「こういうやつ現実にも多分いるわ」
って感じることのほうが多いです.
下ネタでめちゃ笑う女子とか,モテなくてやたら女性に文句言う男子とか,かっこいいこと言った後めっちゃ後悔するやつとか.
まああくまで漫画アニメのキャラなんだけど,なんか節々にリアリティがあるんですよね.
かぐや様のキャラも,金持ちで頭よくて,風邪引くと変になる設定らへんはまあアニメあるあるだけど,それ以外はそうでもないかなっていう.
ツンデレかと言われたらそんなこともないし.
逆に言うと,この作品でいわゆる
「漫画的,アニメ的進行をするために存在するキャラ」
って逆に浮いてませんか?
具体的には,ピンク髪の人と金髪?の秘書.
ナレーションがいる
この作品でおもしろくて,新しいのが「ナレーションが存在する」ってことですね.
普通いわゆる「恋愛もの」って,体験型なんですよ.
男性ものなら主人公の男性に,女性ものなら女性に,読者や視聴者は同化するわけなんですけど.
ナレーションが存在することによって,見ている側はメタ的な視点を意識せざるを得なくなって,同化できないというか.
それがむしろ,実写ドラマみたいな雰囲気を出してて新しいと思うんですよね.
人の恋話を見てるみたいな.
それでいてシリアスな展開ではナレーションがなくて,ギャグパートとのメリハリがあっていいなあと.
ずっとシリアスでも疲れるし,ずっとギャグでも単調だし.
いわゆる「銀魂式構成」ですよね.
どっちもやることで,飽きないし,その切り替わりの落差でどっちもおもろく見えるって言う.結構高度な技術.
実際,現実世界を考えたときに,ずっとギャグパートとか,ずっとシリアスパートとかあり得ないので,
結構理にかなってるのかもしれない.
アニメ演出が凝ってる
このアニメ,手間かかりすぎですよね.
単調な絵が続くってこともないし.テンポもいい.
動かなくてもいいところを手間かけて動かす.
カットも多い.
基本的にアニメって,カットが多いほど面白く感じるんですよね.
「君の名は」も,意識してみるとめちゃくちゃカット多いです.
あとは個人的な感想として,アニメ的演出がスベってないなという感覚.
言葉ではいいづらいけど,なんか,自分の感覚に合ってました.これは人による.
OP曲も豪華すぎですよね.
まあでも俺,教養がなさすぎて鈴木雅之さんを知らなかったんだけど...
しかも作詞作曲がいきものがかりの人っていう.なんなんだ.
それはそれでいいとして,個人的に好きなのが,BGMですね.
なんか変だな,って感じたのは1週目見てる時で
全体的に曲が古いような感じがして,さらに
「なんか,冬ソナみたいな曲流れてね?」
っていう.
気になってYoutubeで調べてみたら.
完全に一致とまではいかないけど,始めのピアノのメロディーと,弦が入ってくる感じが似すぎててびっくりした.
まあここまでは,そういうこともあるよね,って感じだったんだけど.
実はもっとすごい爆弾を抱えていたらしく.これはいろいろ調べた結果知ったんだけど.
これに気づかなかったのは流石に自分の教養不足を感じました.
しかもいい場面で,当たり前のように何度も流れていて
「いいBGMの入り方だなあ〜」とか思って聞いていたらこれ.
多分,親世代だったら一瞬で気づくのでしょうね.
このほかにも,このアニメのBGMには結構元ネタがあるらしくて.
自分が好きだなあと思ったこの曲
にも原曲があるらしい.やたら音源が古いと思った.
ここまでくると,感動を通り越して裏切られた感覚というか.恐怖というか.
もはや自分がこのアニメにハマったことですら,仕組まれていたんじゃないかっていう.
ドラマみたいに感じるのも,そもそもドラマで使われた名曲のパッチワークなんだから当たり前っていう.
パッチワークはパッチワークでも,似てる曲ですよ〜ってギャグとして使うんじゃなくて,ガチで感動する場面で流して,若者を騙しているっていう.
まさに「敗北」ですね.
「冬のソナタ」をもし僕が知らなかったら,完全に騙されていたと思います.
そして,多分僕よりも若い人たちは完全に騙されています.
大人は汚いですね.
個人的に好きな話
「テストで頭脳戦する話」
恋愛関係ねー!ってかんじだけどこの話結構好き.
テンポいい.
「嘘である」構文も好き.
「一期最後の花火のやつ」
なんかわからんけど普通に感動した.
夏休みにイベント一つだけ,みたいなのがリアルだったからだと思う.
かぐや様が走るとこ好き.
いきなり会長が出てきてテケテケーンってなるとこ好き.
まとめ
そんなこんなで,はまってしまったので,漫画を全巻買おうと思います.
シーモアで立ち読みした感じ,漫画は漫画でまた違う気がしますが.
実写映画は見ません.
原作は青年漫画だけど,わりと女性とかにも勧めやすい作品だと思う.
いや,どうだろ,わからん.少なくともほかのよりは.
他人の恋話とか恋愛ドラマ好きな人はハマれそう,多分.
逆に,ハーレム物とかのラブコメが好きな人が,この作品を見て何を思うのかっていうのは気になる.
なんでこのアニメに限って見始めたか,これを言い忘れてたんですが.
書く場所を失ったのでここに書くんですが.
「恋愛頭脳戦」っていう宣伝文句+友達の勧め+2期OPの弓道描写
です.
かぐや様が弓道部っていう設定を聞いて,OPの描写見て再現すげえ!ってなって.
本編を見て
「あれ弓道は..?」
となりました.唯一の不満点はここですかね.
てか港区に弓道部がある高校とかあるのかな..?まああるんだろうけど.
東京都心の高校に弓道部なんてないそんな土地はないと勝手に思っている.
こんな感じの作品紹介は,実はめちゃくちゃ好きです.
一度ハマると,知識欲が出て,隅々まで調べてしまうので.
またなんかにはまったら,というか,前にはまったものとかも紹介したい.
それではさようなら.